2018年7月27日金曜日

DELL Precision 5530

前回の XPS 13 とは別に、職場でワークステーションを新調しました。
発売されたばかりの DELL Precision 5530。


主な構成
Xeon E2716M
16GB 2666MHz DDR4
512GB M.2 PCIe SSD
NVIDIA Quadro P1000
IGZO UHD Display

なかなかのハイスペックです。

今回初めてラップトップタイプのワークステーションを購入したので、いままでのものとどう違うかというのはよくわかりませんが、一言でいうなら快適(あたりまえ)。
ECCメモリでもないので、なにも Xeon でなくてもよいのですが、ミッションクリティカル用のワークステーションなのでどうせだから Xeon にしてみたという程度です。
スピード重視であれば Core i9 のほうが上であるものの、こちらは vPro オプションがないのでパス。

vProをはじめとした管理オプションやISV認定など、ビジネス用途である程度のパワーを求める場合なら XPS よりは Precision のほうが良い気がします。一般ビジネスなら Latitude 7390、個人で買うなら XPS 13 あたりが良いですね。

モバイルノートをビジネスシーンで使うのであれば解像度が高いほうがお薦めです。
15インチサイズであれば標準の解像度よりも4K以上の Ultra HD のほうが圧倒的に目が疲れません。
僕はふだんは外部ディスプレイにつなぎますが、長期出張が結構多いので単体での解像度も重視しています。


使い勝手


Precision 5530 はキーボードがイマイチな感じです。
DELL のノートPCでは Latitude 7370 といった xx70 世代までのキーボードに比べて、薄っぺらい入力フィーリングです。
スペース制約が大きい場合や外出先などを除いては、外部キーボードとマウスを使ったほうがいい感じです。

また、購入してから気づきましたが、トラックパッドにボタンがありません。Latitude 系はトラックパッドにボタンがあったので、ワークステーションも当然あると思っていたら、この 55xx 系は XPS の兄弟モデルっぽいためでしょうか。


アクセサリ


同時にワイヤレスキーボード KM717 を購入しました。
会社ではいままで価格面からも KM636 を購入していましたが、どうもキーが反応しなくなる不具合が多いため、思い切ってランクを上げてみたところ、キーボードの打ちやすさ、故障の少なさは圧倒的にこちらのほうが上です。DELL でワイヤレスキーボード買うならこちらがお薦めです。

KM717 は 2.4GHz 無線と Bluetooth の両方に対応しています。Bluetooth は Windows 起動後でないと動作しないため USB のレシーバーを介した無線で使っていますが、時々無線の反応が悪いのか、起動時パスワードの入力は本体でしか受け付けないことがあります。これが地味に不便。



ワークステーションを選ぶ意味


PCやワークステーションの場合はコストをどこまでかけるか、というところが企業における選択の悩みどころです。

絶対的なコストと、コストパフォーマンスを見たときに、業務用途であれば後者の視点でよくよく検討したほうが良いです。単純なコストパフォーマンスではなく、限界効用を見ながら導入コストを決めたほうが絶対にいい。

実際、Excel などのオフィスファイルを開くスピードが2秒違うとして、1日に100回くらい開いたり閉じたりがあるのであれば200秒、3分強です。1か月20日稼働として60分、1時間以上は時間メリットがあります。
少し重めのマクロを実行したり、関数がびっしりと入ったブックを開くときなど、CPUにある程度のパワーがあると体感的な部分も結構違います。(すぐそれが「あたりまえ」になってしまうけれど)

利用するユーザーの1時間単価が、スペックアップのためのコストよりも高いのであればより高スペックのハードウエアを購入することは生産性の向上につながります。


僕の会社では基本リースを組みますが、リースの月額単価の1,000円から2,000円程度の違いは労働生産性の向上や、使っているユーザーの満足度を考えると十分にコストをかける意味があると考えています。月額1,000円の差だと、60カ月リースで6万円近いコストをかけられるので、それなりのものを買うことができます。リース期間を短くしてソフトウエアやハードウエアの保守コストを下げつつ、比較的新しいサイクルで新しいものを使う(結果処理が速い)というのもありですね。

目に見えにくいですが労働力って最も高単価なので、その労働力をいかに活用するかという観点でハードウエアって選択してもよいのではないかと思うのです。
仮に月額2,000円コストが増えても、1時間当たり12円くらい(残業があればもっと下がる)、1日100円もしないのでそれで全期間中の生産性が上がるのであれば十分投資に値します。月額1,000円ならその半分です。このくらいの差額を考慮してPCのスペックを下げることって、どれだけのコストメリットがあるのでしょうか。

Precisiton ははっきり言って高いです。
ビジネスシーンならば Latitude や Optiplex のほうがフィットするケースが多いです。実際僕の職場ではラップトップタイプは Latitude が多くて、オフィス用とから軽めの開発くらいまでならこれで十分です。
Precision は携帯できるワークステーションとして、場所の移動が大きくて、比較的重い作業をする人には適しているケースがありそうです。
万人にお勧めのものではないとしても、対抗馬があまりない市場でもあるので、価格が見合えば十分満足度が高いモバイルワークステーションです。

最小構成で買うのであれば、よほどの理由がない限りはスペックアップした Latitude を買うほうが生産性が高いので、Precision はそれ相応のスペックにして、それなりの作業に使わないとムダ金になりそうです。

コンパクトサイズでパワフルかつソフトウエア認証も含めた安定稼働が手に入る Precision に魅力を感じるのであれば、お値段以上の満足度が得られるモデルです。

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